実はダムはラオスの一大産業の一つ。山や川、滝が多く、それでいて電力消費が少ないラオスは、ダムを作って近隣諸国に売電しているのだ。(ちなみにダムを作るのも自国では作らず近隣諸国のODAとして作ったりしているところが以外にちゃっかりしている)

そんなダムによって今までの暮らしはよくも悪くもかわっている。
が、今日はそんな是非を問うつもりは毛頭ない。

何かが始まれば、何かが崩れる。
悪いってなんて言ってたって始まらないので、始まったことをいかに工夫して楽しむか?そんな事が大事なんだと今日もまた一つ学んだ。

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さてさて、そんなわけで、この村の近くにもダムがある。
おかげで私は電気を使う恩恵に預かっているわけなのだけれど、昨夜ウォンさんがこう言った

ウォン「明日は釣りの日だよ

私「え?釣りの日ってなに?

ウォン「ダムが放水するのさ。だからそこに釣りに行ってくる

私「え〜!ついてく!」

なんと!ダムができたことで川の水量が変わってしまったのだけれど、今度はダムの放水に合わせて釣りをするというのだ。
なんともたくましい。

という事で、朝の5時から支度して私も少し同行することにした。

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場所は農場からバイクで10分ほど。
村を二つくらい超えたところにダムがある。
で、きてみてびっくり!ウォンさんとか村人だけと思っていたら、バイクに車にかなりの数が止まっている。

どうやら近隣地域全体からきているようだ。

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結婚式と葬式・村の祭り以外でこんなに人が集まるのをみた事がない。
タモや網を片手に、腰には竹の籠を縛って次から次へ人がやってくる。

そして一目散に川べりに降りていく

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老若男女問わず、どんどんどんどん集まってくる
なんなら犬まで参戦している

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で、思い思いに漁が始まる
最初は水かさが高く中腹まで行かずに川べりでタモで漁をしている人がほとんど

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こんな感じ。中には、半分大丈夫か?ってくらい波に流されながら中腹までいくツワモノもいたけれど、これはかなり危なそう。傍目には溺れているようにも見えるくらいだったけど、無事に足場を確保したらしい。

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で、しばらくすると放水がひと段落ついたらしく、水かさが一気に減り始める。
すると待ってましたとばかりに思い思いの配置につく

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漁場を決めたら慣れた手つきで投網。
みている限り、かなり運に任せた漁な気がする。だからヒットする率もかなり低い 笑
でも構わない。
魚も多そうじゃないけれど、構わない。
その割に人が多いけれど、構わない。

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それぞれがそれぞれのスタイルで、この日を楽しんでいるようだった。
さぁみんなはどれくらい魚が獲れたのだろう?
私は日本との話があったので早々に切り上げたけれど、今夜また話を聞くのが楽しみだ。

ちなみに獲れた魚はどうするのか?

というと、ちょっとしか獲れなかったら、焼き魚としてその日の食卓に。
もし多く獲れたとすると、パデークという魚味噌を作るらしい。
パデークの作り方はまだみた事がないのだけれど、おそらく焼いた魚を塩でもんでつけておくだけだと思われる。

そんなわけで、ダムが見事なアミューズメントパークに変身した一日。
ダムができたからと文句を行っていないで、放流の日を楽しむみんなに逞しさと柔軟さを教えてもらった朝となった。