ラオスは4月が新年。
毎年若干違うみたいだけれど、今年は4月の14日〜16日の三日間。
お釈迦さまの誕生日と新月が関係しているんだろうか?
ラオスではピーマイラオと呼ばれる新年。
ピー・・・年
マイ・・・新しい
ラオ・・・ラオス
なのだから分かりやすい。
さて、そんなラオスの新年は何をするかというと、
水をかける!
これに尽きる。
タイとラオスは同じ新年で、タイではソンクランという水掛祭りが日本でも少し有名だと思う。
それがラオスも同じ。水掛祭りなのだ。
タイでは道ゆく知らない人に後ろから忍び寄ってバシャーーーーって水を掛ける
なんてのもあるくらいで、この時によく売れるのが携帯の防水ケースやカッパだというのだからどれくらい水がかかるのかがわかる。しかも倍値以上で売れるらしい。
屋台でも水鉄砲やビニールプールなんてのがいっぱい売られるようになる。
当日はトラックの後ろに若者がいっぱい乗って、みんな機関銃のような水鉄砲や水風船を投げ合いながら水を掛け合っているシーンはよく目にする。
そんなイメージの水掛祭り。
・・・だったけれどラオスの様子は少し違っていた。
ラオスの村の新年の祭りに参加
今年はラオスの私のいるシノムノー村にあるお寺にやってきた。
実は新年にきちんとお寺に行くのはこれが初めて。
スタッフのトォさんが気を利かせて
「私がここにいるからあなたも行っておいで」
なんて言ってくれたので
「コプチャい」なんて言いながら
早速バイクを走らせた。
で到着。ものの5分もかからない。
(中から入り口の門の様子)
まずはこちらのお部屋に入ってみると
中では大掃除。特に印象的だったのが、仏像一つ一つを水樽に入れて、洗っているところ。
この時にピンときた。
水掛祭りって、ひょっとしてメインは仏像を洗うことなのか?
と。
ちょっと分かりにくいですが、洗うために場所を仏様を移動させた所も綺麗に掃除中。ここが本堂かと思いきや、実はこの村のお寺さんは結構大きくて、最近新しい仏像が奉納されたんです。
お寺は建築中だけど、先に仏様だけという感じ。
そっちに行ってみようかな〜って思っていると、ちょうど何やら放送がかかってきた。
もちろんなんのことか分からないけれど、村人がみんな一定方向へ歩き始めたので恐らく今から本番なのだろうと察しがつく
行くさきはもちろん、その建築中の本堂。先に大きな仏様が座ってらっしゃいます。
女性は皆さん正装
シンという巻きスカートに肩から細長い浮き織りの布をかけています。
男性も肩からチェック柄の布を垂らす人が多いみたい。
それにしてもラオスの浮き織りの技術の高さはいつ見ても感心します。
日本よりタイよりよっぽど高い技術を持ってるんです。
で、皆さん手に抱えているのがこれ。
水いっぱいに入れた桶に黄色の花が基本。それ以外にもいくつかの植物とともに入れて持ってます。
本堂でまずはお経を読んでるのを聴きながら、みんなタイミングよく合わせて頭を上げたり下げたり。私はタイミング分からんので、みんなのタイミングを見ながら一緒にお辞儀。
日本で祈祷してもらうとシーンとした中、みんな正座して厳かな感じでやってるけれど、ラオスでは結構お経を読んでる時も自由にぺちゃくちゃ喋ってて面白い。でもなぜかお辞儀のシーンは揃うという笑
本堂には入りきらないので、外にまで絨毯を引いて座っています。
お経を読み終わると、皆さん揃って仏像へよっていき、先ほどの葉っぱで水をかけていきます。
そう、やっぱりこれこそが水掛祭りなんです
その水をペチペチと自分たちにも掛けている様子は、どことなく煙を浴びる日本の常香炉を思い出しました。
なんかありがたい水なんかな〜って・・・
なんて思ってたらそれだけではないわけで。
どっかから水飛んできた〜〜って思ってそっちを見たら
ま、まさか
犯人(?)はお坊さん
ホースを持ってみんなに水をかけてるじゃないか!
この水はありがたいのか?ありがたいでいいのか???
疑問は残りつつも、きっとありがたいんでしょう。
みんな喜んでるからそれが全てじゃないか!
と、そんな素敵な水掛祭り。子供たちは水鉄砲で水を掛け合って遊んでるんですが・・・・にいちゃん!そんなマジな顔しちゃあかん!
と、この勇敢な兵士を超えないと仏像に近づけなかったりもします笑
外でも皆さんが思い思い水で仏像を清めていました。
水をバシャバシャかけ合わない
そんなラオスの田舎の水掛祭り
こんなのが本来の水掛祭りの姿だったのかもしれませんね。
ちなみにラオスは4月までが乾季。これから雨季に移行していくにあたり、雨乞いの意味合いもあるらしいです。早速この新年3日間は毎日スコールがやってきています。
今年も実りをもたらすありがたい雨がいっぱい降りますように!
そして今年も皆さんよろしくお願いします。