おはようございます。
ラオスは昨日も夕方ごろに大きな雨。
農場からは雨のカーテンがはっきりと見えます。
でも今朝はいい感じで、雨のおかげで土は柔らかく木々が青々としています
風も湿気は含んでいるものの、適度な風で心地よい朝を迎えています。
さて、先日伺ったビエンさんのオーガニックコーヒーファーム。
実は前回生豆も入手していたので、本日は思い切って焙煎に挑戦してみた結果を報告します。
人生で初めてのコーヒー焙煎
焙煎に挑戦と気軽に書きましたが、実はコーヒーの焙煎は初めてのこと。初めてどころか知識すら全くない状況。でも何となくやれるんじゃないかなぁなんて軽い気持ちで挑戦です。
私をその気にさせてくれたのが、このタミさんのパン焼き器。南部鉄器で作られているパン焼き器で、中は空洞。本来パンを焼くためのものですが、実は以前これでピーナッツを焙煎したら、何とも簡単に鍋を振ることなく均一なピーナッツができたんです。
均一な熱を保つにはかなり優秀な道具!
これなら焙煎もできるんじゃないか?そしたら焙煎したてのフレッシュなコーヒーに巡り会えるんじゃないか?と、とっても気軽な気持ちで挑戦したのです。
低温でじっくりでコーヒーは焙煎できるか?
で、ネットなり何なりで調べればいいのに、それすらしない。
様々な料理において、低温でじっくりというのがどうも美味しくなるポイントなので低温でじっくり焙煎してみた。
まずは生豆をタミさん鉄器に投入。(後で知ったのですが、豆を洗って皮を取るらしいですね・・・・)
そしてツマミを最も小さい状態で暫く。10分後には蓋に水滴が付いてきたので、水滴がつかなくなるまで何度か確認し水滴をふくを繰り返す。それなりに鍋の中は温度が上がっているようだ。
しかし、1時間経ってもこの通り。あまり変化はみられないけど、それなりに色づいてはきている。通常のコーヒー焙煎が15〜20分で終わるとするとすでに3倍の時間をかけていることになる。
それでもこれは試験だと放置。
3時間たつとさすがに全体に色づいてきている。
それでもまだまだ焙煎されたコーヒーとは言えない状態だ。
この際行けるとこまで行ってみようと数時間おきに確認するも、少しづつ色づいてきて変化があるかもわからない。
とうとう15時間をようしたところでさすがにこれ以上は不毛だろうと終了。
皮を洗い落とさなかった私が悪いんだけど、それでも全体的に随分と焙煎はされている。しかしあの焙煎時の美味しそうなコーヒーの香りはしない。
さすがに美味しくないだろうとは思いつつ、とりあえず少し避けてどんな味かを試してみよう。
ほんの少し加温で弾けるコーヒー豆
残りはツマミを1つ半あげて焙煎の続き。
するとすぐにでも
パチっ・・パチパチっ・・・
と音がしてあたりにコーヒーの癒される香りが漂います。
見事豆が弾け始めました。
残念ながら温度を計る機械を持っていないので何度でと細かな計測はできませんでしたが、ある一定の温度に達しないと豆は弾けないようですね。本当に無知な私に涙。
一部だけが焦げないようにグリグリと豆を回し続けわずか2〜3分の間で一気にコーヒー豆っぽくなります。
なんども言いますが、先に皮を洗って取っておいたほうがいいです
中煎りくらい?
ある程度の温度でやってみてはいかがか?
そんなわけで、あぁやっぱりある程度温度が必要なんだなと理解したので最初からある程度の温度でやってみることに
第一弾は20分ぐらいで完了しましたが
焦げてしまうのとまだまだ焙煎がいまいちなのとで失敗。
やっぱり弾けるまではある程度低い一定の温度で、しかもずっとかき回してみる。全体が茶色くなった頃ツマミをあげてさらにかき回す。するとやはり弾け始め、2回ほど弾けたところで終了。30分ほどかかってしまいましたが、深煎りに近いのかな?それなりのコーヒーになりました。
その味やいかに?飲み比べ
1 約一日かけても弾けなかった豆(写真左)
一応、あの香りもしなかった豆も一応飲んでみました。・・・しかし大方の予想通りコーヒーにはなっていなく、青臭い味のするとても飲めたものではない味に。色は珈琲っぽいんですがね・・・
2 その後2〜3分の加温で弾けた豆(写真中央)
爆ぜたのは一度だけ。味は、何と美味しいじゃないですか!ラオスのコーヒーは比較的深煎りな傾向がある中で、浅煎りが好きな私に取ってはなかなか美味しいコーヒーとなりました。まだまだ焙煎具合を調整する必要はあるとは思いますが、こういうあっさりした味のコーヒーが飲みたかった!
3 ビエンさんが焙煎したコーヒー(写真右)
最後にビエンさんが焙煎したコーヒー。また、あとあと私が焙煎した2回爆ぜたコーヒーも同じような味でしたので、ここにまとめます。
いわゆるラオスの深煎りなコーヒー。それでもビエンさんのは煎り方は比較的浅いほうだと思います。ラオコーヒーってこんな感じですよね!という味です。
コーヒー焙煎実験結論
何をやるにも調べたほうが手っ取り早いですが、実験を繰り返してみて体で覚えるほうが身にしみますね。
今回学んだことはある程度の温度に達しないとコーヒーにはならないということ。温度に達したら一気にコーヒー化が進むので目が離せません。
そしてラオスのコーヒーは以外に浅煎り〜中煎りがあっているのかもしれないということ。まだまだ焙煎具合がどんなのがいいか?はわかりませんが、もう少し繰り返してみたいと思います。
タミさんのパン焼き器は低温でじっくりにとっても便利。
低温でじっくりある程度色づくまでやってみて、その後若干温度をあげて爆ぜさせてあげるのが楽でいいのかなぁ〜という感じです。
最後にもう一度断っておきますが、今回初の素人の焙煎実験です。焙煎のプロの方、ご容赦くださいませ。そしていい方法があれば是非ご教授くださいませ。
ではでは、ラオスの自然農園から今日はオーガニックコーヒーの焙煎のお話でした。色々と細かな話でしたが、自然の中で飲むコーヒーは深くても浅くても美味しいです^^