浮き織り
日本では沖縄の花織が有名でしょうか?
そのルーツは中国や東南アジアだと言われています。
今日はそんなルーツの一つに出会いました。
かつてクメール王朝に納めていたと言われる
南イサーン地域のシルク。
特に王室に納める上質なシルクを敬意を込めて
クメールシルクと呼んでいたそう。
そんな平安時代の王朝を彷彿させてくれるような
上品でいて力強い光沢感と存在感。
そんな浮き織りの帯ができてきていました。
それがこれ。
一緒に写している木の道具は
浮き織りを作るための道具だそうです
その出来が素晴らしく
さらなるオーダーのため
作り手の村を尋ねました。
すると他にも綺麗な色柄がたくさん。
糸はもちろん
生繰りのイエローコクーン。
すぐ近くでお蚕も飼っていて
その糸を生繰りしているんだそうです。
縦糸も横糸も
生の糸を使っただけあって
本当に光沢感がなんとも言えません。
この二人がこの生地を織った
ペンスリさん
とそのおばさん。
私たちが作ってもらったこの生地の染めについて尋ねると
地の白色がバナナの葉っぱ。
浮き出ているところがトムという木の皮。
銀鼠のラインがボッと呼ばれる実で草木染め
だと教えてくれました。
どれも近くにある草木。
他にも
こんな綺麗な浮き織り
これも作りたいというと
帯にしたいというと
村の中で
自分の持っている柄があるらしく
これはあんたが得意じゃないか
これはあんたの家だよね?
的な話をおそらくしているんだと思われます。
心なしか
皆様のお顔立ちが
クメールから伝わった
丸みをおびた優しい
平安時代の仏様の像に似ている・・。
そんなことを思っているうちに
それぞれ担当が決定した様子
いろんな人が織ってもこれだけの
クオリティが保てるの?
と素朴な疑問に
ジャムジットさん(写真左)
が自信を持って答えてくれました。
「この村はみんな本当に丁寧な仕事をします。
タイでも五つ星を得られる数少ない生繰り手織りの村。
時間は少しかかりますが
大丈夫です。」
とのこと
信頼しましょう!
7月にはお見せできるでしょうか?
1点のみですが
4月13日にはお見せできるかと思います。
お楽しみに。
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