紫トウモロコシの伝統菓子作り

サワディー
ラオス南部の村、シノムノー村では今トウモロコシの収穫の季節の真っ只中。
紫色のトウモロコシはおかし作りにも使用するようで、今日はその蒸菓子作りに挑戦です。

1 おかし作り開始!まずは剥きましょう

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ウォンさんが笑顔で懐いっぱいに持ってきたのは、ご存知紫トウモロコシ。
実った状態で少し乾燥し始めたものです。

で、「カオポー・ホーカートウモロコシのおかし)作るぞーー」って

早速剥き始めたので私もお手伝い。
外の皮も使うから大事にとっておいてね
ということで

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剥がした皮も綺麗なものをとっておきます。

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う〜んこのまま焼いて食べたいところですが、すでに乾燥が始まって硬くなっているので、オススメしないとのこと。

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これをスライスして削ぎ落とします。

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力持ちのウォンさんでも歯をくいしばる硬さ。
芯の方についている皮が入ると硬くなって美味しくないそうなので芯の芯までは削りません(いつもこっちが食べれないほど硬いもの食べてるのに気にするんだ・・・)

2 いよいよみんな大好きタムタム開始

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そしてこれをタムタム
ひたすらタムタム
この鉢は小さくて大変らしい。本当は杵と臼でやると楽なんだよ。と言いつつタムタム
だいぶ細かくなってきました。
前回はこの細かさまでやらずに失敗でした。
で、本来ならばここで砂糖を入れるらしいのです。

【コラム:ラオス南部の砂糖はキビ砂糖じゃない!?】
私の持っている辞書では砂糖=ナムターンと記載されています
なので以前もウォンさんがサイ・ナムターン(砂糖を加える)と言っているのを聞いて、サトウキビからとった砂糖を入れるもんだとばかり思っていました。辞書にも書いてあるし、いつも甘くするときはナムターンを入れるというので信じて疑いませんでした。
ところが、今日の説明でナムターンがなければナムオーイでもいいというのです。ナムオーイ???それはなんだ??
これか?あれか?それか?色々やり取りしていて、最終的にナムオーイがキビ砂糖だと判明!
「えっ!!?じゃぁナムターンは何???」
「高いところにあるあれだよ!」
さぁみなさんナムターンがなんだかわかりましたか?

そう、実はヤシ砂糖
ちなみにココナッツジュースのヤシはマッパオなので違うものとして認識しているらしいです。ウォンさんはヤシを煮詰めて作るヤシ砂糖を使っているんだそう。通常こちらの砂糖はヤシ砂糖だというから驚きです!

で、ナムオーイ(キビ砂糖)はオーガニック農園からいただいた黒糖があるんだけども、なんとなくこれ使わないでできる?
と言ってみました。

砂糖の代わりに甘さを作るのに何を使う?

ヤシ砂糖もきび砂糖もない状態。でもこの生地は甘くしたい。そんなときウォンさんが使うものは何?

正解はバナナ。
ということで、熟したバナナを農場からとってきて投入。

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投入したらさらにタムタム

少しづつ粘り気が出てきて、いよいよタムタム完了

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これを先ほどとっておいたトウモロコシの皮で包んで行きます。他の葉っぱでも良いそうなのですが、やっぱり一番香りが移って美味しくなるのはトウモロコシの皮だそうです。

前回の記事に記載した通りココナッツの白い部分をこの中に入れると美味しいらしいのですが、今はポトンと落ちたココナッツがないらしく、今回は生地だけのお菓子となりました。(あんことかあればそれも美味しそうだし、この中に入れるもので色々と試したい気持ちが高ぶってきますね)

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これをモーと呼ばれる道具の中に入れていったらあとは蒸すだけ

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蒸すときはコンロじゃダメだそうでやっぱり薪で蒸して行きます。
蒸すことだいたい40分。
できたよ〜って持ってきてくれました。

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甘くいい香りが立ちこめます。

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中はというとこんな感じ。
ハンバーグ作る前みたい 笑
でも完成品です。
最初イメージしていたのはもっと滑らかな生地だったのですが、私が結構硬いところまで入れてしまったらしくぼちぼちと言った感じ。

でも一応完成。

トウモロコシのお菓子のお味は・・・?

これがモチっとしていて美味しいんです!

自然の甘み
嫌味のない優しい味
ナムオーイもナムターンもなくてもバナナだけで十分な甘さを醸し出しています。
中にココナッツとか入れたらもっと美味しくなりそうなのは想像に難くありません。他にも色々なもの入れて楽しめそう♩

以上、本日は紫トウモロコシのおかし作りをお届けしました。

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